リンツLinzから北に40km、チェコに向かう途中に、国境に程近いフライシュタットFreistadtの街に休憩を兼ねて、ちょっと立ち寄ってみました。当時は知る由もありませんでしたが、今しがたウィキペディア英語版で調べてみると、中世からの都市だったようです。"Freistadt"とはドイツ語で自由都市という意味だそうですが、嘗ては繁栄したのだろうか。そういえば、帰りに街外れのモロコシ畑の高台から街全体を見渡したとき、街の周りを取り囲むよう城壁があったので、それが名残でしょうか。
しかし当時はといえば、シティーセンターはパステルカラーに彩られ、モダンな観光地といった雰囲気であり、そんな中世の雰囲気は感じませんでした。むしろ1時間の滞在で、観光客の姿が殆どというより、一人も見かけませんでした。「ちょっとそこのお父さん、写真に写っちゃったじゃない」というような地元の人しか見かけません。平日の真昼間とはいえ、観光地っぽくて観光客がいない街並みは、いささか異様だ。