ご存知、ジャンヌ・ダルクJeanne d'Arc(1412-1431)とランスReimsのノートルダム大聖堂Cathedrale Notre-Dameです。普段、立像は名前まで見ないのですが、妙に細身で気になったので名前を見てみたら、かの有名なヒロインでした。以前に、オルレアンOrleansで見たジャンヌ・ダルク像よりも、ここの騎馬像の方がポーズが、かっこよくて好きです。あと、ロンドンのマダム・タッソー蝋人形館にある火あぶりの彼女の像は、できればやめてもらいたいです。ジャンヌ・ダルク像は、やっぱ、この写真のようじゃないとね。
次に、聖堂の方にも目を移してみると、みごとなゴシック様式の大聖堂です。さらによーく注意深く見てみたら、ちらほら銃痕の跡がありました。第一次大戦の爪あとです。フランス北東部は第一次大戦の激戦地と聞きますから、ランス大聖堂も破壊されたのでしょうね。大戦時に、彼女の像がこの場所にあったかは知りませんが、騎士時代の最後を飾った彼女が、銃弾が飛交う、この卑劣な戦争を見たらどう思うのでしょうかね。
最後に、ランス郊外の麦畑に咲く、ケシの群生がありました。言い伝えによると、そのケシは、大戦で戦死した兵士の血が真紅のケシとなって、毎年夏に野一面に咲くそうです。