ユングフラウ地区の奥座敷、ミューレン村Muerrenです。このミューレン村は、ラウターブルンネンのU字谷Lauterbrunnentalの断崖の上にあります。今、手元にスイス国土地理院2万5千分の1の地図があるのですが、それを見ると、ミューレン村の標高が1638mで、崖下の標高が862mと書いてあります。つまり、約800mの断崖の上にあるということですよね。うーん、改めて考えてみると、すごい場所にあるもんだと思いません?あのつづら折の長ーい、国1箱根峠の高さぐらいですよ、それも垂直の断崖絶壁の上に位置しているんだから。
このミューレン村、とにかく素朴な佇まいが魅力で、グリンデルワルトGrindelwaldの喧騒から逃れたい人は、ミューレン村へというようなことをよく聞いていたので、是非行ってみたいと思っていました。が、行ってみると、完全に観光地化した村で、日本人の団体さんもたくさんいて、拍子抜けしてしまいました。お盆だったからかもしれないですが。やっぱり、交通の利便性を取っても、景色の点からも素直に、グリンデルワルトに宿泊した方がベターかなと思います。個人的にはヴェンゲン村Wengenなんかもいいかなぁと思ったりしますが。
でも、グリンデルワルトでは味わえないこともあります。それは、村から少し歩けば、グリンデルワルトからは見えない側のベルナーアルプスの大迫力のノースフェイス。そして、そこから氷河が砕け散る轟音と爆音。聴覚からもアルプスの息吹を感じることができ、高い電車代!(ミューレン村は道路が通じていない陸の孤島)を叩いてまでミューレンに来て大満足でした。