アルブラ谷Alubulatal沿いのアルヴァノイAlvaneuという村です。この村は、上の村落と下の村落Alvaneu Badに分かれて、ひとつのコミューンを形成しています。写真は上の村で、牧草地の向こうのアルブラの谷底に、下の村があります。アルブラ線を走る氷河急行の車窓からは、下の村バートは通過しますが、この上の村は車窓からは見えません。
村を散策すると、壁画やスグラフィットがところどころに施されていて、見ていて飽きません。後で知ったのですが、画家のBeny Balzerというおじさんが(よく知りませんが)下の村の出身だそうで、この村にある壁画は彼の作品だそうです。ここグリゾンで世界的に有名な画家、アロイス・カリジェAlois Carigiet(1902-1985)といい、スイスのこういった郷土の村に作品を残すところっていいですよね。日の目を見ない高価な芸術作品より、日常生活で、人に見られ、人に使われ、人に愛されなんぼ、これこそ芸術作品のあるべき姿ですよね。だから、ただ見るだけのギャラリーより、少しぐらい下手でも、壁紙として公開し、みなさんに使ってもらえることが、なによりうれしいんですよ。