わずか96人が生活をしている、モンMonという小さなゲマインデです。正面の岩山はレンツァ・ホルンLenzer Horn 2906mで、谷底をアルブラ川Albulaに沿うように氷河急行が走っています。氷河急行の車窓からは、有名なランドヴァッサーLandwasser(教会の鐘楼の右側辺り)など、一見深い谷底を走っているように見えるのかも知れませんが、上から見下ろしてみると、結構明るい谷にも見えます。氷河急行に乗ったことはないので、どう見えるかは知りませんが。
こんな山のアルムに、ぽつんとある宿泊施設もないような辺鄙な場所に行かれる方は、地元住民以外あまりいないと思いますが、こういった観光業とは無縁の暮らしをしている村も、なかなか味があっていいです。こういった場所にこそ、本当のスイスらしさが隠されているのかもしれません。スイスの第4言語である、ロマンシュ語を母語としている割合が、ここは8割にも及ぶそうです。