ウィットビーWhitbyにほど近いアグルバーンビィ村Ugglebarnbyの村はずれの草原から、スライツ村Sleightsがあるエスク谷Esk Valley方面を眺めています。 　ハリーポッターで知られるようになったエスク谷のゴースランド村Goathlandからウィットビーに向かう途中、道路標識にアグルバーンビー村っていう地名がふと目に留まったんです。というのも、この当時、日本でも流行ったアヴリル・ラヴィーンAvril Lavigneの"Complicated♪"がよくラジオから流れていて、この時も流れていたんですよ。それで、なんだかヘンテコな名前で似てるなぁ、というしょうもない理由で何気に脇道に外れて訪れたわけですよ。まったく、よくわからんでしょ＾＾； 　まあ、それはさておき、いかにも北イングランドらしい風景じゃないですか。イギリスの田舎に行ったことがない人は、こういった、なだらかな丘の上に緑のパッチワークのような牧草地が国全土に広がっているのが英国の田舎って考えてください。どう、素敵な国でしょ。日本やヨーロッパ大陸の国だと丘陵が木々で覆われているか耕作地になっているので、こういった"緑のパッチワーク風景"には出会えないんです。日本だと、そもそも丘というもの自体が北海道以外に殆どないですよね。この点が、イギリスの美しさのひとつだと思います。なお北イングランドでは、写真のような広々とした丘陵のことをデイルDaleと呼びます。 　そして、壁紙をダウンロードしたら左上の雲から落ちている黒い筋に注目してください。雲から降っている雨の筋が見えています。降水雲の下では土砂降りですが、他の場所では雨は降っていません。いかにもイギリスらしい空で、この日の午後も、晴れ（Newton Mulgrave Moorで）→雨→晴れ（Goathland村で）→曇り（下の写真）→豪雨（20分後に降水雲がやって来た）→晴れ（Robin Hood's Bayで）というようなブリティッシュ・ウェザーでした。雨は雨Rainでも、にわか雨Shower（夕立とは違う）という別の種類の雨があり、天気予報でも区別されています。シャワーを浴びるっていう言葉も、元を辿ればイギリスの天気から来ているんでしょうね。