先日19、20そして21世紀の3世紀を生きたエリザベス皇太后が天に召されました。彼女はドイツ空軍の容赦ない空襲下のロンドンで、隠れようともせず街に繰り出し市民を慰問し勇気付けました。国民に不人気の英王室の中でも皇太后は老若男女に愛されていました。その証拠にクイーン・マムの愛称で親しまれたおばあちゃんに最後の別れと、昼夜を問わず弔問客は後を絶たずその数20万。最長7時間待ちで議事堂からテムズ川に沿って5kmの列ができたそうです。このお城はクイーン・マムが子供時代に過ごしたお城です。活動的なおばあちゃんはスコットランドの大自然の中で、釣りやハイキングや乗馬などを楽しんで大きくなりました。ロンドンで皇后になってからも毎年夏になるとスコットランドで過ごし、自分がスコットランド人であることを誇りに思っていたようです。これを書いているちょうど今頃彼女の体はイングランドのウィンザー城に葬られようとしています。しかし彼女の魂はパイパーの奏でる音に乗って、故郷スコットランドの大自然の中で好きな乗馬やウォーキングを楽しんでいることでしょう。
- イングランドに併合されて以来、始めてのスコットランド女王に捧ぐ -