ラノッホムア
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ラノッホムア QVGA(240x320)携帯壁紙
 山肌に斑模様の影を落とし、次々に駆け足で通り過ぎる雲。雲間から除く透き通るような青空と、一面に咲き誇るヘザーの赤とのコントラスト。そして、静寂が支配する空間と独特の空気感。うーん、ハイランドHighlandにやって来たといった感じです。行政区分上では、写真の向こう側が、ハイランド州で、写真を写した場所辺りが、ちょうど州境にあたります。ここはスコットランドの分水嶺にも当たり、写真の向こう側に降った雨は、北海North Seaへ、後ろ側に降った雨は、大西洋に向かいます。なお、普通は、アルプスやピレネーの大分水嶺で西欧を分割しますが、私の頭の中は、ここから南側が西欧という同じような外国で、北側が桃源郷Xanaduという地球外惑星となっております。  説明が遅れましたが、ここは、ラノッホ・ムアRannoch Moorと呼ばれるヘザーが生い茂る広大なムーアMoor(酸性土壌の泥炭地)です。私が思いますに、手付かずの広大な大自然が現在残っていると呼べるのは、西欧では、スイスのユングフラウ、アレッチ、ビエッチホルン地域Jungfrau-Aletsch-Bietschhornの氷河地帯と、もしかしたらここだけなんじゃないのかな? この場所で大自然を感じたかったら、実際に歩いてみれば分かる。今までA82号線を通ること数十回。ただただ、荒涼とした景観美に見とれていただけでしたが、ついに念願叶って、楽しい?ラノッホ・ムア散策してきました。足元には、蛍光色のピンクやら橙色の得体の知れない植物がわんさか。一歩踏み出せば、ズボッ、ジュボッ、ジュボボボと向こう脛あたりまで沈み込んだりして。一応、フットパスを歩いているつもりだったんだけど・・・ 今、雨季なんだろうか? まあ、ハイランドは年中雨季みたいなもんだから、こんなもんかなどと考えながら歩くこと、ほんの30分、辺りを見渡せば、当たり前ですが人影は見えず、ひつじさんすらいません。ただただ視界にあるのは、駆け足で流れる雲、得体の知れない植物とヘザーの群生のみ。そのうち、雲行きが怪しくなってきて、もし雷雨や霧がでてきて道を間違えたら、遭難するんじゃないか、こんなとこで野垂れ死んだら・・・という不安に駆られ、結局引き返すことにしましたが^^;冗談抜きでマジで危ないです、ここ。私が歩いたフットパスは、ウェストハイランド・ウェイWest Highland Wayに向かう脇道だったから、フットパス自体整備されてなかったのかも知れませんがね。今までいろいろなフットパスやらハイキングコースを歩きましたが、こんな悪路は初めて。アルプスの上級トレッキングコースにも匹敵するんじゃないのかなと思いました。
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