6歳で父親を亡くし、7歳で母親と生き別れた天川びおら(加藤ローサ)は、筑波にある母親の実家で育てられた。 20歳で上京後、ケーキ屋「三日月」でアルバイトを始めるびおらであったが、バイトをするには目的があった。
生き別れた母親を「待つ」ことである。 毎年バレンタインデーに、父が生前好きだった「三日月のチョコレートケーキ」を買ってお墓にお供えすることをびおらは知っていたからだ。
そんなびおらに恋をし、急接近してきたのが大学生北斗たけし(劇団ひとり)。試験嫌いで留年ばかりしている大学8年生のダメ男だが、正義感が強く、とびぬけて楽しい男なので女性にはモテる。同じ大学のサークルに所属するレイナ(長谷部優)と付き合っていたが、レイナをふってびおらと「恋」に落ちる。
順調に進んでいた二人の関係であったが、バレンタインデーを間近に控えたある日、びおらが突然倒れ病院へ運ばれる。 そこでたけしはびおらが深刻な病気を抱えていることを知ることになる。
「バレンタインデーになれば、生き別れた母に会える……。」びおらの夢を実現させるべく協力するたけし、そんなたけしに更に惹かれていくレイナ。 恋の行方とびおらの夢は果たして……。
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