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| ウィールド地方とは、ケント、サリー、東サセックス、ハンプシャーの諸州を含むイングランド南東部を総称してこう言います。一般に、この地方のイメージとして、ダウンズと呼ばれるチョーク質の土壌に大草原が広がるイメージがありますが、森林が多いというのも特色です。森林が多いのがなんで特色なの？と不思議に思うかもしれませんが、イギリスの国土に対する森林率は10％未満という、ヨーロッパは元より世界でも屈指の森がない国だからです。 ウィールド地方のある道路で、延々と続く木のトンネルを見たことがあります。言葉が変ですが、森の中を走るとき、そんじょそこらで見る木のトンネルではありません。まさにトンネルの形をした木のトンネルなんです（どういった状況かは想像してみてください）。これを見たとき、イギリス人の森（木）に対する姿勢を垣間見たような気がしました。なおWealdは、古英語の単語で、古独語のVald、つまり森を意味するドイツ語のWaldから来ていることからも、嘗てこの一帯は、大森林地帯だったことが想像できます。 なお蛇足として、日本は、世界有数の森林超大国であり森林保護を叫びながら、自国の森林を食わずして世界の森林を食い尽くしている世界No1のフード・ファイターです。世界では毎秒サッカー場半分の原生林が、誰かに食われています。 |
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 The Weald and Downs |
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